「痴漢抑止バッジ」は、電車内で1年間、毎日のように痴漢被害にあい続けた女子高校生が母親と一緒に考案しました。痴漢抑止バッジをつけはじめて以来、彼女は痴漢にあっていません。
2015年8月に、母親の殿岡がSNSに痴漢抑止バッジの原型である手作りカードの写真と考案に至ったエピソードを書き込みました。それを見た私が、缶バッジにすることを提案。
このバッジを普及させるために、「Stop痴漢バッジプロジェクト」を2015年11月に発足しました。2016年3月の配布・販売開始を目指し、クラウドソーシングで新バッジデザインを募り、クラウドファンディングで資金調達を行いました。
クラウドソーシングでは178名のデザイナーから、441点の公募がありました。そこから1次審査12作品を選出。クラウドファンディング支援者による投票で1〜3位、特別審査員賞2作品の計5作品を商品化。
クラウドファンディングは、3か月で334名から212万3千円のご支援をいただきました。
クラウドソーシングもクラウドファンディングも、ご支援だけではなく、電車内の痴漢問題に関して辛いエピソードや、自分の経験を踏まえたアドバイスやご意見を多数いただきました。
アクションを起こした結果、単にバッジをクラウドファンディングの支援者に配布するだけでは、電車内の痴漢問題は解決しないとわかりました。
有志によるボランティア活動で、複雑な階層構造をもつ痴漢問題を解決に導くことは困難です。そこで、私たちは本プロジェクトを継続するために、一般社団法人を立ち上げる決意をいたしました。