痴漢対策ができる缶バッジで痴漢を未然に防ぎ、子どもを性暴力から守る社会を実現!
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第8回痴漢抑止バッジデザインコンテストのチラシができるまで

第8回痴漢抑止バッジデザインコンテストのチラシができるまで

痴漢抑止バッジデザインコンテストでは、毎年受賞5作品を製品化しています。

実は、次年度のコンテスト募集チラシのデザインは、最優秀賞を受賞した学生さんにお願いしています!

 

痴漢抑止バッジデザインコンテストは、電車内痴漢犯罪を、被害者と加害者の問題とするのではなく、社会全体の意識を変えて解決しようとする活動です。

「自分は被害にあってないから、関係ない」ではなく、あなたが学んでいるデザインで社会を変えてください! そう考えて毎年夏に学生を対象に開催しています。

世の中のあらゆるモノ、CM・ポスター・商品パッケージ etc. には、デザイナーが関わっています。デザインは、人の潜在意識に働きかける力をもっています。

ジェンダー意識の高いデザイナーが増えれば、社会の意識も変化する。私たちはそう信じています。

このデザインコンテストからプロのデザイナーを輩出したい。そのために、コンテストで最優秀賞を受賞された方に、「仕事」として次年度のチラシ・ポスターの制作を依頼しています。

 

今回は「第8回 痴漢抑止デザインコンテスト募集チラシのデザインができるまで」と題し、プロのデザイナーのアドバイスで、受賞学生のチラシ・ポスターデザインが仕上がっていく工程をお届けします。



メンバー紹介

痴漢抑止活動センターはコンテストを主催していますが、デザインに関しては素人です。

そこで、チラシ・ポスターのデザインアドバイスは、国が設置した無料の経営相談所「大阪府よろず支援拠点」のコーディネイター岩田さん(デザイナー)にいただいています。

今年からはセンターのデザインサポーターの志水さんにも、データチェックなどお手伝いしてもらいました。

松永:

このコンテストは「学生の力で社会問題を解決!」というキャッチコピーを掲げているように、デザインを学ぶ学生が応募対象です。

痴漢抑止バッジの活動に興味を持って、コンテストに参加してくださった学生さんに、せっかくなので活躍の場を提供したい、と考え、毎年、仕事としてチラシ/ポスター制作をご協力いただいています。


志水:

デザイナーを志す学生としては、嬉しい特典だと思います。

就活で持参するポートフォリオに課題だけではなく「実績」を載せられるというのは、正直かなり強いです。

是非、入賞だけでなく「お仕事」も取る気で応募していただきたいですね!

 

松永:

今年の募集チラシとポスターは、こちらの作品で最優秀賞を受賞された大阪情報ITクリエーター専門学校のニシムラさんにお願いしています。

 

早速ニシムラさんのラフを拝見しましょう!

まずはA4チラシの表面のラフ案になります。

工程1 初回ラフ

よろず支援 岩田:

綺麗なラフを描いてくださいましたね。

 

志水:

ちかごろは手書きでラフを起こさないデザイナーさんもいらっしゃいますもんね。

これは先生のご指導の賜物ですねきっと。

 

よろず支援 岩田:

全体として悪くないと思います。

ただ、このチラシは「毎年開催している」ものなので、昨年のデザインと明確に違う印象にするのがベターだと思います。

ラフを見る限りだと色などのメインビジュアルのイメージが掴めないので、なんとも言えないですね……

 

松永:

確かに、下半分は昨年のデザインとほぼ同じ配置ですね。

 

よろず支援 岩田:

大きな問題はないので、カラーラフの作成と、できればもう一案提案していただくようにお願いしてみましょうか。

工程2 カラーラフ

志水:

イメージがわかるように、上半分(メインビジュアルとタイトル)は7割くらいの完成度で、下半分は配置がわかればOKくらいの完成度でカラーラフを作ってください。

とお伝えしました。

 

よろず支援 岩田:

なるほど、いいですね。イメージがよくわかります。

B案は昨年とレイアウトをガラッと変えてくださり、見た目も綺麗ですが……

やはり女子学生がメインターゲットになるのかな? と考えると、ピンク系や柔らかいイメージの方がいいのでしょうかね?

 

松永:

実は、学校に課題として扱っていただいていることもあり、応募者の4割は男子学生なんです。

男性も、1割程度が痴漢被害にあっているというデータもありますし、「女性向け!」というニュアンスは必要ないと考えています。

 

志水:

A案のコンセプトが「カラフルな正円が今までの活動を通して集まったバッジデザインをイメージ」

B案は「実際にバッジをつける学生鞄や制服の紺色をイメージ」とのことです。

個人的には「制服イメージ」ってすごくいい着眼点だなと思っています。ニシムラさんご本人と先生もB案推しでした。

 

よろず支援 岩田:

学生鞄かぁーーー! 確かにいいですね。

ちょっとカッチリしていてお役所のチラシみたいではありますが……(笑)

 

松永:

社会性のあるテーマですし、少々硬いのはアリだと思います。

では、B案でブラッシュアップと裏面の制作に入っていただきますね。

工程3 チラシ表裏 本制作

松永

チラシ表面/裏面のデザイン1校目があがってきました。

 

松永/志水:

裏にもバッジの画像………いるかなぁ…?

 

よろず支援 岩田:

どっちが表か分かりにくいですよね💦

裏面はロゴも配置を変えて、小さく扱いましょう。

完成!!

ニシムラさん、お疲れ様でした!!

 

コンテストの応募期間は8/1〜9/10

たくさんのご応募お待ちしております。

「第8回痴漢抑止バッジデザインコンテスト」要綱

 

課題にしたい学校様へ

痴漢抑止バッジデザインコンテストに関心をもってくださりありがとうございます。

これまでに、延べ855校から5012作品の応募がありました。

 

先生方からは

 

・「痴漢」は生徒にとって身近な社会課題

・バッジは生徒に人気のグッズ

・課題として最適なサイズ

 

といった点で評価をいただいております。

 

デザインの際に、痴漢問題について調べることで防犯意識が高まる効果も見込めます。

ぜひ、学校での課題としてご参加ください。








 痴漢抑止活動センター 

電話番号:06-7898-7808

受付時間:10:00〜17:00

定休日 : 土・日・祝

所在地 : 大阪市城東区関目5-13-15‐305 

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